森林哲学へようこそ!

人はなぜ自然から学ぶのか?人が自然だから。

HENRY DAVID THOREAU WALDEN; OR, LIFE IN THE WOODS (1854)


 ヘンリー・デイヴィッド・ソロー『ウォールデン 森の生活』(1854年)ウォールデン池畔の森の中に丸太小屋を建て、自給自足の生活を2年2ヶ月間送る。その記録をまとめたものであり、その思想は後の時代の詩人や作家に大きな影響を与えた。

 マサチューセッツ州コンコード市出身。ハーバード大学卒業後、家業の鉛筆製造業、教師、測量の仕事などにも従事したが、生涯を通じて定職につかず、やがて学生時代に熟読した『自然』の著者で超絶主義者のラルフ・ワルド・エマーソンらと親交を結んだ。結核の為コンコードで44歳で死去。

 ソローの作品は、人間と自然との関係をテーマにしたものが多く、自然文学、今で言うネイチャーライティングの系譜に位置づけられる。多くの著作に現在の生態学に通じる考え方が表明されており、アメリカにおける環境保護運動の先駆者としての評価も確立している。日本においてもアウトドア愛好家などに信奉者が多い。

(ウィキペディアから)

Ralph Waldo Emerson Nature (1836)


 ラルフ・ウォルドー・エマーソン『自然論』(1836年)匿名で最初の評論である'Nature'を出版。

 「エマーソンが19世紀で最も影響力のある作家だと言うのはやや賛同を得難いが、今日学者達は大いに関心を寄せている。ウォルト・ホイットマン、ヘンリー・デイヴィッド・ソロー、ウィリアム・ジェームズは肯定的エマーソン論者である。ハーマン・メルヴィル、ナサニエル・ホーソン、ヘンリー・ジェームズは否定的エマーソン論者であるが、彼の対極に位置していることからも、影響を免れない。T.S.エリオットにとって、エマーソンの評論は'足手まとい'だった。賢者ワルドは1914年から1965年までは権威を失ったが、ロバート・フロスト、ウォレス・スティーブンス、ハート・クレインといったアメリカの主な詩人達の作品の中に生き残り、栄光を取り戻した」October 12, 2008, the New York Times.

(ウィキペディアから)


莊子


 『荘子』は無為自然を説く。ただしその内容は、各篇によってさまざまである。内篇では素朴な無為自然を説くのに対し、外篇・雑篇では「有為自然」、すなわち人為や社会をも取り込んだ自然を説いているという。

(ウィキペディアから)

歎異抄


 『歎異抄』は書名が示すように、当時の真宗門徒たちの間で広がっていた様々な異説を正し、師である親鸞の教えを忠実に伝えようという意図の下で著されたものである。

(ウィキペディアから)

堕落論


 磯田光一は「旧来のモラルの否定という次元で読まれるべきものではない」、坂口安吾の意味する「堕落」とは「虚飾を捨てて人間の本然の姿に徹せよ」ということだ、「人間の“救いのなさ”と“絶対的孤独”」と「偉大であるとともに卑小な存在」である人間の姿を「永遠の相の下に見つめていた」としている。

(ウィキペディアから)

 


 人はどう生きる?単純な疑問。夏目漱石から始まり太宰治、シェイクスピア、プラトン、ソポクレス、ルソー、キリがない。29歳で哲学を探しに東京を離れ、北海道の森に移る。すべてが森から生まれた。森から人間を考える。森の生物から生き方を見つける。人が自然であるために、自然に問う。

 

 物心ついたら幼稚園という集団にいた。家族があり、両親、姉妹がいた。何の疑いもなく義務教育を受け、絵画、体操、英語、水泳、そろばん、ボーイスカウト、陸上、ミニバスケ、サッカー、バスケット部、美術部、家庭教師、学習塾、両親は「学区一番の高校に行け」と言う。

 「留学してアメリカの高校に行きたい」と言う。「出家して坊主になりたい」と言う。親に反対され静岡県立浜松西高等学校に入学。ノーベル物理学賞の天野浩氏の四つ後輩になる。

 村を出よう!スズキ自動車の本社がある浜名郡可美村。デザインを勉強したいと神奈川県へ。大学行くほどバカじゃない!さっさと働こうとフリーランスのアルバイトから。映像制作会社の下っ端からプロデューサーとなり、バブルを謳歌。

 ビジュアリスト手塚眞監督をプロデュース。何でも自分でやってしまう手法を勉強する。父の手塚治虫さんからの血脈?ミュージック・プロモーションビデオの先駆者として制作費のないアーティスト作品は、手作りの楽しさを教えてくれる。

 

 仲良くしていたカメラマンから一冊の本を紹介される。ヘンリー・デイヴィット・ソロー「森の生活ーウォールデン」講談社学術文庫。小学館のアウトドア情報誌「BE-PAL(ビーパル)」は「ナチュラリストのバイブル」と紹介。さっそく銀座の本屋で見つけると分厚い。図書館で借りても読み切れないと思い、購入して領収書で落とす。

 

 「お父さん電通で働いてていろんなチケットもらってくるの」と話す中学生。東京ドームの外野席。野球は嫌いだが新聞購読でもらったチケットで観戦に行くと、隣りに座ったガキから思いがけない話を聞く。会社経費で人生を楽しんでいる自分を戒める。

 

 そうだ、森に哲学を探しに行こう!

 

 日本のハシ、沖縄に行くか?北海道に行くか?と東京ハローワークで探していると林業を見つける。森に住める?木こりではなく現場代理人。映像プロデューサーから現場監督?どちらも事業を仕切るのだから同じ事?体力なくても金勘定は長けている。浅草で面接を受けると、引越し代を出してくれるという。新しい息吹が欲しいと言われる。退職願を出して、有給休暇で3週間のハワイ・マウイ島のバカンス。

 

 「独立して会社作るの?」と訊かれる。法人のために働く気はない。労働基準法を守っていては金儲けはできない。社長になるほどバカじゃない!ひとのフンドシで生きることを逃れられない自分は何の成長もない?いや、さまにあっていた?

森林プロデューサー山中慎一朗